1−1 村中知子に対するハラスメント

項目1 学部長職の事務引き継ぎ事件(平成16年7月30日)  
     ー引き継ぎで村中を罵倒ー

 前任学部長である村中知子が国立大学法人の理事・副学長への就任にともない、後任の学部長として田中重博教授が選出されましたので、その引き継ぎが平成16年77月30日に学部長室行われました。館山豊も同席しました。
 村中が引き継ぎ事項の説明を行っている最中、田中教授は突如逆上し、村中に対して。「俺にこんな仕事を押しつけやがって」とか「謝れ」などと大声をあげながら罵倒し始めたのです。私たち両名はなにが起きているのかしばらく理解できませんでした。前任者がやり残した仕事を後任が引き継ぐのは当然のことですし、単なる事務的な引き継ぎの場で後任者が前任者を罵倒するなど聞いたことがありません。ましてや理事・副学長という自分よりも上の地位に就く村中を罵倒するこよなど常軌を逸した行為です。
 事務引き継ぎは40分ほど続きましたが、田中教授はそのほとんどの時間、村中に対する敵対的態度に終始し、事務引き継ぎなどというも のではありませんでした。田中教授の態度は村中を威嚇するものであり、村中に精神的苦痛を与えるものでした。
 このようにして田中重博教授は学部長に選出されるや、それまでのおとなしい態度を一変させ、同僚であり、学部執行部として互いに協力してきた村中知子に対するハラスメントを開始したのです。
 今から振り返ってみれば、当時田中教授は学部長に選出されたものの、引き継ぎ事項の処理に自信がもてず、それらを教授会に自ら提案することに大きな不安感を抱いていたものと解釈できます。その不安感は想像以上に大きなものだったので、それが引き金となって引き継ぎ時に逆上し、村中を罵倒したものと考えられます。しかしこのときにはまだ田中教授の豹変の理由が分からず、思いもかけない事態の展開に村中も館山も困惑を隠せませんでした。